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げんき米の生産者を訪ねて 4. 雨ヶ谷啓治さん(茨城町常井・丸エビ倶楽部)



げんき米の生産者・雨ヶ谷啓治さんにお話をうかがってきました。
雨ヶ谷さんは丸エビ倶楽部発足当時からの生産者で、羽釜炊きの名人です。
コロナ前の生産者交流会ではげんき米を羽釜で炊いていただき、試食させてもらったことがあります(おいしかったです)。

 

農業を継いでくれた息子を見守りながら

7年前に就農した長男が「田んぼやるよ」と意思表示をしてくれたのが何よりうれしいと話してくれた雨ヶ谷さん。
現在、息子さんは畑を中心にやっており、米作りは雨谷さんが一人で担当していますが、近い将来田んぼを長男に手渡す日を楽しみにしているようでした。

 

圃場


圃場は茨城町常井にあり、広さは2町歩ほどで、自宅から車で5分ほどのところにあります。
2022年の作付け面積は、げんき米1号(61アール)、2号(115アール)です。
土地が傾斜しているところに田んぼがあるのが特徴です。
傾斜しているため水が留まる時間が短いため、田んぼに水を引いてからは毎日水の管理をしています
常に水が入れ替わるため、酸素含有量が高いのが特徴です。
それは食味を良くする条件の一つだそうです。
しかし、反面肥料も流れてしますため、米の収量は上がらないのが難点です。

 

げんき米の保管場所


雨谷さんの田んぼでは、2021年度はげんき米1号(ゆめひたち)110袋、げんき米2号(こしひかり)130袋収穫できました。
保管は自宅敷地内になる倉庫ですが、そこへ積み上げる作業は重労働だそうです。若い力を借りて家族総出でやっています。

 

カワニナも生息


涸沼前川から田んぼに引く用水路は国の補助金を受けずに整備しなかったため、今も土水路を利用しています。
そのため毎年3月くらいに水路を掘り起こす作業をしています。
雨谷さんの土水路には、比較的水のきれいなところに生息されるというカワニナが毎年確認されます。
訪問した日もたくさんのカワニナを見つけました。
夏になると蛍がたくさんみられるそうですよ。

 

雨谷さんからのメッセージ


雨谷さんからは、たくさんお話を伺いましたが、その中で印象に残ったことがあります。
それは米を作り続けることは、地域の農業において大きな役割を持っていること、同時に環境を守っていることも知って欲しい、農家が米を作りつづけることは税金を使って環境を守るのと同じだということをわかって欲しい、という言葉です。
耕作放棄地が増えたら土地が荒廃していくことをとても心配していました。今のところ、常井にある21町歩の田んぼは耕作放棄地が一つもないことが自慢だそうですが、その田んぼを維持管理するために管理付加金を毎年支払っています。
それは地域によって違うそうですが、常井地区の場合は1町歩9,000円(駒場地区15,000円)です。
もし、耕作放棄地が増えれば、その分も加算されることになり、作れば作るほど赤字になると現象が起こるかもしれません。
なので、私たちがお米を食べ続ける事は田園風景を守るという、大きな役目を持っているのです。

 

組合員へ伝えたいこと

わたしたちがげんき米を食べ続けることは、食の安心安全を手に入れることができると同時に環境を守っている役目も担っているのだということを組合員へ伝えたいと思いました。
げんき米で暮らす組合員を増やすと同時に1人1袋運動に協力する組合員をもっと増やしたい!

久しぶりに生産者と一緒に圃場に伺い、お話を聞き充実した時間でした。
生産現場へ来るといろいろなことが理解でき、生産者の人となりも知ることができ、げんき米への愛着が増しました。
今回のレポートが組合員の皆さんに届き、げんき米の裏に貼ってあるシールを見たときに、げんき米の先に、広がる田んぼや生産者に思いをはせてもらえるとうれしいなあと思います。
コロナでなかなか生産者に会える機会が減っていますが、いつか多くの組合員で田んぼを訪れたいと感じました。

(文/単協消費委員:Y.S 牛久)











 

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