Pakistan and Japan Company(PJC)メンバー牛久センター来協報告
茨城単協では、日本ファイバーリサイクル連帯協議会(JFSA)を通して、パキスタンのカラチで孤児や貧しい子供たちに教育と就労支援を行っている、アル・カイールアカデミーの活動を支援することを方針に掲げ、年3回各センターで古着類を回収するファイバーリサイクル活動を行っています。
8月28日(木)PJCより3名の職員が来日し、全国の拠点訪問の一環で牛久センターに来協され、JFSA職員、組合員、生活クラブ職員と交流会を開催しました。
JFSAとの出会いは2012年、千葉単協の紹介でした。
これ以降各センターで回収された衣類を、JFSA職員と一緒に仕分けしながら情報交換を行うなどの交流が続いています。
JFSAでは、全国の拠点で回収された衣類を、国内販売用、パキスタンへの輸出用に仕分け、輸出用衣類はコンテナ船で現地に輸送されます。
到着した衣類は、現地のPakistan and Japan Company(PJC)によってパキスタンやタイで販売され、そこで得られた利益をアル・カイールアカデミーの運営費に充てています。
PJCはカラチに倉庫を借りアル・カイールアカデミーのスタッフとともに事業を開始。現在は7名が働いています。
事業としては、パキスタンだけでなく、タイにも日本から輸入した衣類を販売しています。
その他日本へは現地の職人のハンドメイドカーペット等の輸出も行っています。
交流会でPJC職員の方は、寄付金をもらうことよりも衣類回収などの事業を行いながら得た収益を学校運営に充てることはとても価値があると考えている。
またパキスタンの伝統工芸の一つであるカーペットは、販路を広げることが難しく職人の生活はとても苦しいのが現状で、日本へ輸出することで伝統工芸技術の継承、職人の生活の安定を目指しているともおっしゃっていました。


アル・カイールアカデミーについて
アル・カイールアカデミーは、孤児や貧しい子供たちが教育を受けられるように1987年にカラチ市内に開校され、現在まで6,000人以上の子供たちのために活動しています。
アカデミー内には、キャンパス1~8、カレッジがあり、教育のほか職業訓練も行いっています。
また、カレッジ内に開設されたアル・カイール医療センターでは卒業生が医師としても働いています。ここでは診察、治療、手術などすべて無料で町のすべての人を受け入れています。
アカデミーに通う子供たちは家事手伝い、家族の収入を助けるための長時間労働、家での日常的な停電など過酷な環境の中でも、医者やエンジニアなどを目指して勉強を続けています。
卒業生は社会に出て現場監督、家具職人、教師など様々な職業についているほか、アカデミー内のスタッフとしても活躍しています。

開催日時:8月28日(木) 14:00~16:00
開催場所:生活クラブ牛久センター