甘夏みかん料理講習会2025
2月といえば「生産者グループきばる」甘夏みかんの注文開始月ですね。「生産者グループきばる」設立のきっかけ、みなさんご存じですか?
ほぼ無処理で放出したチッソの工場排水にはメチル水銀が・・・。それに汚染された魚介類を食べた人達が発症した水俣病。漁に出られなくなった漁師たちが甘夏みかんを栽培しようと決心されたのが始まりです。1977年から始まった甘夏生産は、当時の熊本県の栽培基準に従って農薬や化学肥料を散布していました。農薬をかぶってさらに被害を受ける人もいました。農薬を減らせないかという声もありましたが、「農薬を減らすときれいな甘夏みかんが作れない、見た目の悪い甘夏みかんを消費者は買わない」と解決方法が見いだせなかったのです。その頃、生産者は生活クラブ生協に水俣の甘夏みかんを扱ってほしいとお願いに来られたのです。
生活クラブ生協の担当者は「あなたたちは、公害反対の運動をしてきたのに、なぜ農薬にそんなに無頓着なんですか。水俣病の運動を長い間にしてきたというのにそんな実態だなんてあきれたわ」と。
この言葉がきっかけとなり、農業のあり方を問い直すことになりました。このままでは「公害被害者が山や海を汚染してしまう。加害者になってしまう」と生産者は疑問をいだき、「被害者は加害者にならない」をスローガンに、農業のあり方を問い直されました。夏までは減農薬で9月から収穫までは無農薬、さらに有機肥料がたっぷりの栽培法で育てられています。除草剤も防腐剤も使わず、ワックスがけもしていません。だからこそ、皮まで使えるのです!
今回は「甘夏みかんをすべて使い切る」を主眼に開催し、甘夏寿司・甘夏ケーキ&甘夏シフォンケーキ・甘夏マーマレードと超豪華メニュー!
調理室で講師の西田さんやスタッフのみなさんが準備されていたので、会場はすでに甘夏みかんの香りで包まれています。エプロンやバンダナを身につけた参加者が調理室に集合し、さぁ、料理講習会の開催です!
料理が始まると、さすが!皆さん主婦。剥いたり、混ぜたり、切ったりの作業をテキパキとされていました。お寿司はお酢を使わず、甘夏みかんの果汁だけを使用し、果肉も散らばせました。酸味と甘みと苦みがほどよく混じった果肉と果汁は甘夏ケーキにも。果皮と薄皮も、種もペクチンに、と甘夏みかん全部を利用したマーマレードも作りました。
2つケーキを焼いたうち、1つはバターを入れ忘れたりなどがありましたが、そこは「食べ比べ出来ていいね!」のフォローがあり楽しく作業出来ました。結局、入れ忘れた方がどっちかはわからずじまいでしたが(笑)
スタッフのみなさまありがとうございました。
甘夏みかんの取組週です。注文お忘れなく!
|
開催日時:2025.1.22(水)
開催場所:取手センター