福祉事業所開設に向けたアンケート結果報告
2018年5月「福祉事業所開設に向けてのアンケート」集計報告
2017年度からスタートした第6次中期計画の中では、福祉事業立ち上げを方針化し、介護事業所の開設に向けて準備を始めています。
今回のアンケートの目的は持続可能な地域福祉を市民参加、利用者本位でつくりあげていくこと、介護保険以外で必要される様々なサービスを検討していく上での意識調査です。
介護保険事業所として認可を得て介護事業(居宅介護支援及び訪問介護)を行うことと、介護保険以外で必要とされる様々なサービスの提供を検討していきます。
<アンケートの概要>
・実施日5月7日~配達便にて配布、配布2週間後に回収。対象は全組合員。設問は4項目で①~⑰の項目から該当するものに〇をつける方式としまた。複数回答可能としましたアンケートです。
・回収枚数536枚、回収率10.0%。年齢別では年齢が高いほど提出率は高い傾向となり、70才以上が20.8%、次いで65~69歳16.1%、60~64歳11%、50~59歳7%でした。家族構成では③あなたと配偶者と子供が38%、②あなたと配偶者のみが37%、一人暮らし7%、一人暮らしが40名、高齢世帯以外にも分布している状況がわかりました。
・全回答数(〇の数)は14,248、項目別では「将来困るであろうことが46%、次いで「生活クラブで利用したい福祉」24%、「生活クラブで取組んで欲しい福祉」が22%、「協力したい福祉」6%、「今困っていること」2%となっています。
●設問ごとの回答
全回答数は14,248、4つの分類では将来困るであろうことが46%(3,250)、次いで生活クラブで利用したい福祉24%(1,705)、生活クラブで取組んで欲しい福祉が22%(1,752)、協力したい福祉6%(426)、今困っていること2%(171)となっています。
設問2 将来困るであろうこと
⑪親や、配偶者の介護が9%、次いで⑫自宅に暮らし続けるための介護9%、⑨医療機関への通院8%、⑬入居したい高齢者住宅や介護施設8%、⑧健康の維持7%となっています。全体を通じた回答数は3,250と設問の中では46%と一番多くなっています。
年齢区分では70歳以上の回答数が817と一番多くなっています。
世帯区分では②あなたと配偶者のみ1192、③あなたと配偶者と子供が1267となっています。
設問3 生活クラブで取組んで欲しいこと
⑫自宅に暮らし続けられるための介護14%、次いで④食事の確保11%、⑬入居したい高齢者住宅や介護施設10%、③食糧品や日用品の買い物8%、⑰老後の暮らしに必要な知識の~7%となっています。
年齢区分別では70歳以上の方が419、65~69歳が303とほぼ年齢順で回答数が増えています。
世帯区分ではあなたと配偶者のみで607と年齢区分比率では2番目ですが、回答数では一番多く、二人暮らし世帯のこれからを心配する気持ちが反映されていると思われます。
設問4 生活クラブで利用したい福祉
⑫自宅に暮らし続けられるための介護13%、次いで④食事の確保10%、⑬入居したい高齢者住宅や介護施設10%、③食糧品や日用品の買い物9%、⑨医療機関への通院9%、⑪親や配偶者の介護7%と生活クラブで取組んで欲しい福祉と同じような順位となっています。
全体通じた回答数では1705と24%で、設問2次いで高い回答数となりました。
年齢区分では年齢順ではありますが、40~49歳が回答数で上位を占め、40歳代の生活クラブへの期待が高いことが窺われます。
世帯区分では世帯区分ではあなたと配偶者のみで704と年齢区分比率では2番目ですが、回答数では一番多く、二人暮らし世帯のこれからを心配する気持ちが反映されていると思われます。
設問5 協力したい福祉
②地域の居場所や活動する場12%、④食事の確保10%、⑫自宅に暮らし続けるための介護9%、①生きがい・趣味・友人関係9%、③食料品や日用品の買い物8%、⑤掃除・洗濯・ゴミだしなど8%と生活クラブの組合員活動で培ってきた活動での協力内容が中心となっています。
全体の回答数からは426、6%と低い水準となっています。
年齢区分では40~49歳の回答が123と一番高く利用したい福祉とあわせて、自分も協力したいという意思が表れています。
世帯区分では③あなたと配偶者と子供が192と区分比率の高さもありますが、この世帯層からの期待が窺われます。
●福祉事業への反映
・「自宅に暮らし続けるための介護サービス」への期待が多く、居宅介護支援事業、訪問介護事業立ち上げが求められている状況を再認識できました。
・「食事の確保」に関する期待も多く、また、「組合員の協力」も期待できる回答結果を得ており、配食事サービスや拠点での食事提供等、可能性の追求を示唆していると言えます。
・また、食料品や日用品の買物、老後の暮らしに必要な知識の習得、地域の居場所や生きがい・趣味への「期待」や「組合員の協力」が高い点からは、地域くらぶを使っての展開も考えられます。地域の資源の活用とともに可能性を追求したいと考えます。