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ソロー木質ペレット工場を見学してきた(株式会社カタログハウス・ソロー事業部)


循環型エネルギー「ペレット」を作る工場を見て学ぶ




森には様々な木が生えています。
まっすぐに伸びた木、くねくねと曲がった木、太い木、細い木、年老いた木、生まれたての木…などなど。

また、地域によって生える木の種類も違います。
例えば、茨城県ではスギ・ヒノキなどの針葉樹が多く、北海道では松が多い。
そのように多種多様な森が日本全国、いや世界各国に広がっているのです。

日本の森林率(森林が国土を占める割合)は、約67%(森林面積は約2500万ヘクタール)。
国土の3分の2が森林という数字です。
これは世界的に見ても高く、世界2位の割合です。

では、日本の森は豊かなのかというと、一概にはそうとは言い切れません。
日本の森には年老いた木が多く、50年前に植樹された木が未だ残っていることが多いと言います。
これは、日本の林業の衰退が招いた結果です。
輸入材の利用が増え、国産の材木が利用されないことで、森の循環が滞ってしまっているのです。

森の循環が滞ると、老木が日光を遮り、森の下草や若い木が育たなくなります。
木々が密植状態になり、成長段階で枝葉が重なり生長の妨げられ、二酸化炭素の吸収も低下。
木そのものも脆くなってしまいます。加えて、大雨が降れば土砂災害に発展しやすくなるなど、森の健康面や環境面で様々な害があると言われています。

老木は建築用の「木材」として見ても、利用価値がありません。
建築材として利用できないから、木は切られずにそのまま残ってしまっているのです。

そこで「木を無駄なく利用する」ために、間伐(老木や曲がった木を切る)を行い、ペレットというエネルギー材として利用しているのが、株式会社カタログハウスのソロー事業部です。

https://thoreau.cataloghouse.co.jp/pellet/


▲ペレット工場

ソロー事業部では2014年、茨城県石岡市(旧八郷村)にペレット工場を設立。
笠間市やつくば市など茨城県内の県有林や自社所有の森林等を間伐し、ペレットの材料となる木材の調達も自社でおこなっています。
同時にペレットを燃料としたストーブの暖かさを体感できる「ソロー八郷体感ルーム」も隣接させ、ペレットの利用促進に努めています。


▲ソロー八郷体感ルーム



今回は、その工場内を特別に見学させていただきました。




①生活クラブ茨城で供給しているペレットに使用しているのは、ホワイトペレットと呼ばれるもの。
これは木の皮をむいたものです。皮がなくなることで燃焼した時の灰が少なくなります。



②破砕機で木を細かくします。


③右手の黒い部屋でさらに細かく……。


④別の機械でもっと細かく……。


⑤細かくした木のチップを乾燥させます。


⑥そしてまた別の機械で細かく……。



⑦圧縮して、ペレットの完成です!
圧縮することでエネルギー密度が高くなります。


⑧八郷のペレット工場では、1日に5t~6tのペレットを製造しています。
ペレットは一般家庭でのストーブの燃料として利用されるほか、公共施設のボイラーの燃料、食品工場の給湯ボイラーの燃料として使われています。

ペレットは木質燃料の中では保管や運送に便利で、圧縮されているのでカロリーが高いのが特徴です。
ソロー事業部では間伐で木を切りますが、植樹もしています。


▲ソローのペレットストーブ

木を切って、木を利用し、木を植える……。

石油や石炭など、地球内部のものはご存知の通り有限な資源ですが、木は切った分を植えて育てれば、また利用できます。
循環型エネルギーとしても注目されている存在です。

建築材として利用できない木を、無駄なく利用する。これは、生活クラブの消費材の考え方とまったく同じものかと思います。
本当に豊かな森を日本に残していくためにも、ペレットの利用を検討してみませんか?


※新型コロナウイルス感染症の影響で開催されていませんが、生活クラブでは「まるごと茨城・森の学校」というイベントを過去に開催しています。




 

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