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あっぱれ育ち野菜・里芋生産者(丸エビ倶楽部)訪問レポート


今回は秋が旬の里芋の収穫を見学しました。
里芋の品種は、秋が旬の【土垂:どたれ】。
特有のぬめりとねばりがあり煮くずれしにくいのが特徴です。


訪問先は茨城県鉾田市であっぱれ育ち野菜の里芋を栽培する生産者・冨田重信さん((有)丸エビ倶楽部)です。
無農薬、無化学肥料、除草剤不使用で里芋を栽培。

冨田さんは夫婦で農業を営み、10月〜12月に40アールの畑で6000kgの里芋を収穫しています。
収穫した里芋は寒さで風邪をひかないようにハウスの中で保管し順次出荷。
里芋の他、じゃがいも、さつまいも、人参、なすを生活クラブに出荷しています。


春、こぶしの花が咲く頃に種芋を植え付けます。
里芋は、植え付けから収穫まで半年以上かかり、葉物野菜に比べて生育期間が長いです。

病気には強い里芋ですが虫害と夏の少雨は心配だそうです。
そして真夏の草取りがとにかく大変。広い畑の草を取り終えた頃には新しく生えているの繰り返し。
除草剤を使わない為の生産者の努力を感じました。

里芋の原産地は東南アジアで縄文時代に中国から日本に伝わり、江戸時代まで芋類の主役だったとされています。
掘り上げると、大きくなった親イモに子イモが、さらに孫イモが多数ついています。
そのため、子孫繁栄のシンボルとして正月料理にも使われ、縁起食として古くから親しまれてきました。



農業をしていて良かったことはなんですか?の問いに、
「二人で一緒に仕事ができることです」と笑顔で答える仲の良いご夫婦でした。
お二人からの組合員へのメッセージは「たくさん食べてお腹いっぱい幸せになって下さい」。


・機械で里芋の茎を切り落とします


・マルチシートを外します(日光を遮り雑草を防ぎ、温度を上昇させて作物の成長を助ける効果もあります)


・機械で里芋を掘り上げます


・手作業で芋の選別


・種芋から親芋が出て親芋に子芋、子芋に孫芋が出来ます。


・出荷するのはこの子芋と孫芋、親芋は食べません


・里芋の芽


・けば取り機でけば(根と外の皮)を取り除き、乾かしてから出荷します。


生産者お勧めの里芋メニュー
・油揚げ・白菜・里芋のお味噌汁
・イカと里芋の煮物
・コロッケ 里芋餅 おやき
・きぬかつぎ

里芋の保存方法
里芋は冷蔵庫に入れると低温障害を起こし痛みやすくなります。
土を洗い落としてしまうと乾燥して品質の低下が早まるので、土がついたまま新聞紙などに包み、段ボールに入れて通気性の良い冷暗所で保存して下さい!


里芋の栄養
里芋の主な成分はデンプンとタンパク質です。
他に食物繊維、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB6、葉酸、カリウムなどを含んでいます。
また、里芋はイモ類の中でも低カロリーです

里芋に含まれるぬめりには、消化を助け、免疫力を高める効果があります。
中でもぬめり成分のガラクタンは血糖値やコレステロールを下げることで知られています。
 
(文・写真 S.K 単協消費委員)

 

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