GMOフリーゾーン全国交流集会in山梨

第8回 GMOフリーゾーン全国交流集会in山梨 報告 

2013年3月2日(土)~3日(日)

 

【1日目 交流集会】長坂コミュニティ・ステーションホール
実行委員長(梨北JA組合長)堀川千秋氏のあいさつでは、遺伝子組み換え作物の問題、TPPによる農業の危機を強く訴え、新しい農業振興計画を策定したと熱い思いが語られました。また実行委員石毛恵美さんからは、北杜市で2011年に「遺伝子組み換え作物を作らない会」を立ち上げ活動を行っていること。少しずつだが遺伝子組み換え問題に関心を持ち勉強する生産者の輪が広がっているという話がありました。
 
最初は天笠啓祐氏により基本講演「遺伝子組み換え食品の現状と問題点」がありました。遺伝子組み換えの問題は、①日本人が一番食べている ②食品としての安全性に疑問がある ③生態系(環境)に悪影響がある ④多国籍企業による種子の独占(食料支配) の4点に集約される。2012年世界のGM作付面積は世界の1/10までになった。特にブラジルの増加が目立つ。GM作物はコストダウン、収量の増加が売り文句だったが、今では逆に収量の減少、耐性雑草・耐性害虫の出現による農薬の増加という悪循環に陥っている。
日本ではGM作物栽培はされていないが、世界最大の輸入国であり、こぼれ落ちたGM作物(GMナタネ)の自生が拡大している。スイス、オーストラリアでも自生が報告されている。
遺伝子組み換え食品の有害性を明らかにした仏カーン大学の動物実験を紹介。GM作物に未来はなく、土と水を大事にする有機農業などの環境保全型農業にこそ未来があることを、世界銀行の調査報告書を例に示しました。
最後にGMOフリーゾーンの目的は、①遺伝子組み換え作物の排除 ②多国籍企業による食料支配の排除 ③農業・生産物・食文化の多様性保護 ④地方自治の確立 ⑤GM作物の栽培禁止、ということを確認しました。

次に韓国のソン ギホ氏(韓国環境農業団体連合会 諮問弁護士)による特別講演「韓米FTAが農業、遺伝子組み換え問題にもたらす影響」です。ソンギホ氏は韓米FTAが結ばれて1年経過した韓国の状況を説明しました。韓国から米国への輸出は増えていない。FTA履行のため、63に及ぶ法律や施行令等を改正。 さらなる制度変更への対応のため、今後法令変更が必要となっている。その例としてはエコカー補助は米国大型車との差別でFTA違反ということで断念。学校給食の地産地消支援もFTA違反。また有機農業はNON-GMOが原則だったのが、同等性を認めるという一文が入りGMO作物が混入することも認めるようになった。特にISD条項が一番の問題で、自国の安全や健康を守るために作った規制により米国の企業や投資家が損害を受けた場合、その国の政府を提訴することができる。それを判断するのが当事者によって選ばれた仲裁人だということにも疑問がある。韓国のFTAによるさまざまな弊害を例に、日本がTPPに参加する危険性を強く訴えられました。
その後、生活クラブ山梨の組合員により、「NON-GMO替え歌」がおたまじゃくしは蛙の子の曲とダンスで楽しく披露されました。また独唱で「だいずの叫び」がもののけ姫の替え歌で熱唱され、拍手喝采でした。
【懇親会】夜は宿泊場所である清泉寮(清里キープ協会)にて250名ほどの懇親会が盛況に開催されました。生活クラブ山梨の理事長を含む組合員メンバーによる和太鼓の迫力ある演奏があり、パワフルな生活クラブウーマンに圧倒されました。立食の懇親会では地元有機農家の野菜がふんだんに使われたおいしい料理とデザートに大満足。いろいろな単協の組合員や生産者とも交流ができとても有意義でした。

【2日目 第1分科会】作る側の挑戦(種子・飼料・肥料)
まずは清里が大好きだという白井和宏氏よりTPP参加により遺伝子組み換えはさらに深刻化するという問題提起がありました。遺伝子組み換え食品の表示や栽培中止を求めてもニュージーランドのように圧力をかけらる可能性がある。遺伝子組み換え食品に対するいかなる規制も「自由貿易の障害となる」を理由に阻止されるであろう。また国内隔離圃場によるGMO作物の試験栽培は反対運動が下火になり再び広がっている。2012年度はモンサント、デュポン、シンジェンタなどの企業と大学や研究所において茨城県他5県で実施されている。もう一度危機感を持って反対運動をしていってほしいということでした。茨城は研究所、モンサントの圃場もあり何とかしなくてはと焦る思いでした。

次に北杜市の生産者の思いを聞きました。NON-GM活動を10年以上行っている清里ミルクプラントの小清水氏は、NON-Gトウモロコシ飼料が手に入らなくなる危機感があり、エサの自給をしたいが難しいという話。有機農家の梶原氏は北杜市にGM作物を作らない条例を作りたいと熱く語ってくれました。それから就農4年の若手生産者青柳さんはおいしい野菜を食べてもらいたい一心で露地野菜を栽培している、10年の鳩山氏からは固定種(在来種)の栽培をしたいが、はF1のように発育がそろわなかったり、規格に合わないため流通に乗せにくいという問題が出されました。同じく10年の徳永氏は、現在の農業はシステムにのまれすぎている、食べ物を依存しすぎている事が巨大バイテク企業にスキを与えつけ込ませているのではないか。消費者も運動だけでなく作物を作ってみることをお勧めする、という意見でした。有機野菜生産者の井上氏は、農業を通じて北杜市で生まれ育った子ども達が北杜市のすばらしさを再認識するようにしたい。米生産者の稲田さんは、種を継いでいきたい。どうやったら種を守っていけるか、生産者同士で分業で種取りをして交換会をするなどの話が出ました。北杜市の生産者の熱い思いや、できることからやっていくという地道な姿勢に深く感銘を受けました。30代の若い生産者(女性)の話を聞けたのもよかったです。

【全体会 解散式】全体会では各分科会、第2分科会「世界のGMOフリーゾーンの動き、日本の自治体条例制定の動き」、第3分科会「日本のGMO政策」の報告がされました。中でも第2分科会の参加者で、山梨の若いお母さん達の「食を守るママの会in山梨」というグループは、映画「モンサントの不自然な食べ物」を見て衝撃を受け集まった。フェイスブックやネットを使って活動し始めた。怖さだけを伝えない、楽しく伝えたいという発表が印象的でした。

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